書評:博物館概説(網干・高橋編、2001)

博物館学概説

博物館学概説

教科書用に書かれたであろう一冊。非常に多くの著者陣は多くが考古系だが、内容も割りきってそちらに大きく振れているので、変にバランスを取ろうとしたものよりもむしろ読みやすい。資料論・保存論では考古資料の保全の実際を、実習では実測など。考古系の博物館系講義の内容を深く広く網羅しており、完成されている。傷みやすい古文書特有の扱いも興味深い。