文化

山のような悲しみがあふれている。

その途方もない大きさをみると一瞬忘れてしまうが、山に指を突っ込み、なめてみると、存在を消し飛ばされそうなほどの刺激を受ける。それだけで命の根幹が揺らぎそうなダメージを受ける。

そんなものが、山になっている。

大きな大きな山になって、聳えている。

見上げる我々にも仲違いはあり、のうのうと暮らす人々に残された人々は憎悪の目を向ける。めちゃモテ女子力☆に現実味を覚える人と覚えない人の間で、新たな悲しみも生まれる。

だけど、そんな悲しみもこだわりも、本当に小さすぎる。

塵のように舞って、すっと消えていく我々の姿をもう一度眺めて、本当に必要なものを顧みよう。本当に大事なものを、作っていこう。

文化を育てよう。ささやかな営みを、大事に大事に愛でていくことしか、儚き我らにはできないのだから。

ただひたすらに。ひたすらに。