Thinkpad X1 Carbon!


いまさらだけど、言及しないわけにはいかない。新型Thinkpad、 X1 Carbon。
ここにきてようやく2008年のX300を超えた。超えたのは、画面解像度。ローエンドのX121e(なんと3万円台からXシリーズが買える)からX1まで1366x768しかバリエーションがなかったが、この縦768ドットという解像度はかなり狭い。先日発表された新型Xも軒並みこの低解像度を踏襲していて、個人的にはかなりがっかりしていた。

そこにきて、4年前のX300を真正面から発展させる新型の発表である。14"と大きめのボディではあるものの、1600x900という高解像度化に加えて超薄型ボディで1.3kg台の重量を実現した。トレードオフとして、内部アクセスの限定化(ストレージの交換はどうなんだろう?)が予想されるし、バッテリーも固定。有線LANコネクタもない(天文台ではかなり重要)し、フットプリントは当然大きくなる。それらのデメリットを考慮しても、このスペックとルックスには抗し難い魅力を覚える。

寡黙に入力を待つような頼り甲斐のあるインターフェースはそのままに、不安を覚えるほど薄くなる傾斜を持つボディや、狭額縁と細いヒンジをしっかりと支える剛健さに芯の強さというか、プロダクトとして完成された品質の高さを感じざるを得ない。デザインモチーフである「仕立ての良い箸」という表現が随所で実感される。「仕立ての良い、細身で軽やか、そして色気のあるビジネススーツ」という表現にも膝を叩かされる。

正式発表が本当に楽しみだ。