資源の無駄

どの新聞も毎日の空間放射線量を載せているが、信濃毎日新聞はひとあじ工夫ある。日変化を時系列で載せているので、現在が中期的な下限に到達していることが素人目にもわかりやすい(さらに検出器の精度の限界からか、毎日ぴこぴこと2値を往復しているだけだというのも分かってしまう罠)。

そして今度は絶対値。日本地質学会が国内の自然放射線量マップを提供している。国内で毎時0.127μGyを超えている箇所の広さに驚く。現在の仙台市で0.7-0.8±10%程度(東北大学原子核物理グループウェブサイトより)なので、これよりも定常的に高い空間放射線量を示す地域は非常に多いということ。

ちなみに土壌近くだとやはり放射線量(強度と言いたい…)も高くなるが、きっちりファクターで2くらい。

というわけで、いま仙台に行くときと、上記の地図で黄緑色、橙色、赤色になっている場所に行くときの被曝量を比べると(ざっと1割くらいですな)、後者の方がより被爆するということが言える。

いちおうこれは1Gy=1Svと近似した場合の話になるけれど、これはほとんど正しいはず。

もちろん大事なのは、水素爆発直後に放出された放射性物質量。それについては後々議論するとして、とにかく現在新聞に載っている量を読み取るだけでも今後の被曝量について十分な安全性が保証されるというお話でした。

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新聞が今回丁寧に放射線に関する記事を定期的に出していることは評価できる。そんな情報だって、Yahoo!ニュースではゲンダイ(笑)と並列になってしまう恐ろしさよ。