ALMA審査状況

ミリ波〜サブミリ波と呼ばれる電波領域において、これまでと比べて飛躍的な感度と視力(と建設費用)を持つALMA望遠鏡の、最初の観測公募が先日締め切られた。
いつも通り締切りギリギリに投稿しようとしたら、サーバーが混み合っていて冷や汗をかくというw

これまでにない審査の規模と形態になるので、どのようなプロセスになるのかいまいち誰も(関係者も)掴みきれていなかったというのがほんとうのところ。

往々にして、提案を投稿してしまえば、改めて内容を見直すことはないのだが、審査プロセスが気になってALMAのサイトを見てみる。すると、かんたんに現状とプロセスが公開されているではないか

まず投稿分野から。ALMAでは観測提案の分野を以下の4つに分けているが、それぞれの提案投稿本数比が示されている。
Cosmology and the high redshift universe: 20%;
Galaxies and galactic nuclei: 27%;
ISM, star formation/protoplanetary disks and their astrochemistry, exoplanets: 40%;
Stellar evolution, the Sun and the solar system: 13%.
傾向としては、事前に行われた調査とほぼ同じ。ただ、Cosmology〜が少なめなようだ。

分野ごとに若干配分は異なるものの、トータルで50人の審査員がいるとのこと。そして、全員が(!)8月にサンティアゴで顔を合わせて審査をするようだ。直後、その結果を審査委員会がとりまとめる、という駆け足のプロセス。

国内からどれだけ当たるのやら。もたもたしているうちに早速次の公募も控えていることだし、こんどこそしっかり準備をしておかないと。