素粒子
博士後期課程の学生にある程度の援助をし、進学をエンカレッジするというプログラムがある。説明会によれば、文科省からは教育プログラムへの評価が高かったそうな。
その一環として授業を受けさせられる。最初は本当に嫌だったが、まあ援助とバーターなので仕方がない。それでも素粒子物理についてあれこれと調べるうちにわかったような気になる。強制的に組まれたカリキュラムの中で、終了後に「面倒だったが受けてよかった」と感じたのは初めてだ。ちなみにパーセンテージで言えば2%くらいになる。
正直なところ、基礎物理と併せて英語教育を重視すべきだろう。上記のプログラムはさまざまなバックグラウンドを持つ学生を大量に受け入れていることへの対処なのだが、とても論文を読むどころではない学生も大量にいる。誰ぞやがナンバーワンでないと意味が無い(笑)などと宣っているが、誰もやっていないことをやるという当たり前のことを、論文が読めなければできるわけもない。受け入れる側もそれを見越して手駒にしてしまっていれば、大学院の意義が根本から揺らいでしまう。
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