新テント Dunlop/Puromonte VS20購入顛末

これまで安いテントをあれこれ使ってみていたものの、昨年大天井岳で一夜にして破壊されてしまったこともあり、そろそろ腰を据えて長く使えるものを買いたいなと思っていた。

候補はやはり大方の皆さんと一緒で、下記あたり。

  • Puromonte:VL24
  • モンベル:ステラリッジ
  • アライテント:エアライズ2

重量の面でエスパースやパイネは見送り。ただ、どちらもルックスは魅力的だったが。。。

まず最初はエアライズ1を予定していた。ICIで張ってあったのを見て一人用でも十分な広さかなと思っていたし、何よりもその機能美にガツンとやられてしまった。エアライズ2にしてもたいして重量は変わらない。プロモンテは横開きなので出入りがしやすく、前室も広いので雨天時にも快適という部分は大きなメリット。これまで前開きを使ったことがないので、どれくらい実用面で差が出るのか読み切れないので、いまいちエアライズに踏み切れなかった。

だが双方とも、フットプリントが必要になるか、持って行かないにしてもかなり底面へのダメージを気にしながら使うことになるかもしれないという部分も引っかかっていた。

そんな、強度と重量をバーターにする昨今の軽量テントブームにさっそうと現れたのが、DunlopのVS20。底面の強度は数値上VLシリーズの2倍。重量は数百グラム増えるが、フットプリントと同程度であるし、なにより体積面ではメリットがある。機能面を重視して、えいやっと購入に踏み切った。

だが、どうしてもこの色が気にいらなかった。試し張りしてみると、フライのシワも気になる。それにくらべて、エアライズの美しいこと・・・!買ってしばらくは自分の選択に対して鬱々とした気分になってしまっていた。小市民である。

だが機能面では細かいところがしっかりできている。フライの張り綱を締める部分は肉厚なのでしっかり引けるし、ポールの先端は丸く加工されているので設営時にテントに傷をつける心配もない。ポールの中央が接続されている構造は上下左右を制約するので少し慣れが必要だけど、一つにまとまってくれるのでありがたい。入り口のファスナーも直線上で開けやすい。

先日、南アルプスでVS20のデビュー山行へ。詳細はまた後日(?)だけども、天候に恵まれ(てしまった)たので快適なテント生活を送ることができた。入り口をメッシュにしておいたら、室内は全く結露しなかったことも嬉しい発見だった。幅広なので一人ならかなりゆったりと使える。そして何より、あれほど好きになれなかったフライの色にいつしか愛着が生まれていることに驚いた。こんなクールなテント見たことない・・!とまで。ずいぶん単純なものだ。


駐車場で試し張りをしたときの様子。